Windows 64ビット環境でLCD Smartieを使ってみる。
16×2行のLCDキャラクタディスプレイが付いているPCケースなんて、もう需要がないのでしょうけど、オーディオPCやホームシアターPCが流行っていた2005年頃はこんなPCケースもあったのです。
Windows10で、LCD Smartie の導入
この小さな液晶ディスプレイに、PCの状態など色々表示してくれるソフトが、「LCD Smartie」というものなのですが、やはり液状ディスプレイ(パラレルポート接続)に表示させるドライバーがないので表示されない。
WindowsXPの頃は、PortIO32.dllやDLPORTIO.dllというもので表示できていたようですが、32ビットのものだからか?、古すぎるのか?、Windows10では使えない。
(PCケース付属のCD-ROMを探し出したのですがね。w)
64ビット対応のドライバ探し
英語もプログラムも苦手なので、日本語のブログなどを探しまくったのですが、2日探しても見つからない。
仕方なく英語で、調べました。
PCケースの型番、LCD、Smartie、Windows8や10などのキワードで調べていくうちに、同メーカーのPCケースで64ビットWindowsでLCDを表示させるための方法を質問している人を発見!
その回答からたどり着いたドライバーがこちら!!
http://www.highrez.co.uk/Downloads/InpOut32/default.htm
InpOutBinaries_1501.zip
パラレルやシリアルポート用のオープンソースのライブラリと、64ビットにも対応させたドライバのインストーラです。
導入手順
ZIPを解凍し、Win32というフォルダ内にあるInstallDriver.exeを実行。
インストーラを実行後、同梱のinpout32.dllをlcd_smartie_v5.4フォルダに入れ、置き換える。
LCD Smartieを起動後、SetupでDisplay PluginでHD44780.dllを選択してOK。
表示は出来た。
しかし、何を表示させるか?
そうだ、温度とFANの回転数を表示させよう!
温度とFAN回転数の表示もコツがいる
CPUの温度とFANの回転数は、 LCD Smartieを設定するだけでは表示されません。
別のソフト「SpeedFan」をインストールし、その数値を取得しなくてはいけません。
Download SpeedFan - Access temperature sensor in your computer
この温度やFANの回転数を取得するために、LCD Smartieのプラグインを導入します。
LCD Smartie - A free open-source LCD program!
LCD Smartieでの表示は、$dll(speedfan,1,1,0)と記述する。
カンマ区切られた3桁の数字の
1つ目の数字は、1がファンスピード、2が温度、3がボルト?電源なのかな?
2つ目の数字は、センサーの番号
3つ目は小数点の表示数 まあ、温度と回転数は小数点ないから0でOK。
しかし!
起動時にSpeedFanが上手く起動しない。
管理者権限とかセキュリティ上の問題だったかな?
なので、batファイルを作る。
しかもミニマムで起動するように記述しました。
このspeedfan.batのショートカットをスタートアップにいれれば完成。
起動時に、1度だけ表示したいメッセージ
ここまで来ると自己満足の世界になるのですが、いきなりCPUの温度を表示するのではなく、WelcomeやHellなどのメッセージを表示させたい。
LCD Smartieの設定は難しくなく、Theme 1でメッセージを表示させ、「起動してからの時間」でCPU温度などを記述したTheme 2へ移行すればよい。
が、なぜか上手くいくときと、想定の動きをしない時がある。
原因は、PCの起動時間がリセットされていない時があるということでした。なぜ起こるのかは、Windows10の高速スタートアップというメモリ等の状態を保存して次回起動に備える機構があるから。
なので、高速スタートアップを切れば問題なくLCDは表示されます。
私のPCはM.2のSSDなので、高速スタートアップなどいらないのだ!w
まとめ
あまり普及していないものに手をだすのは大変ですね。自作PC界隈でも、こんな小さなところでこだわっている人は少ないからね。
そして、シリアルやパラレルポートって使うの大変ですね。今回は、色々模索中にパラレル→USBという変換ケーブルも購入しましたよ。まあ、購入から到着まで10日かかったので、その間に解決して使わずじまいですが。